視力の悩みに対応する超音波治療器「アイパワー」による視力回復・無料モニター募集中です。
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季節性アレルギー性結膜炎
スギ花粉は2月頃から飛び始めて、5月の大型連休を過ぎる頃まで続きます。
花粉症は、アレルギー疾患のひとつで、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって起こるものです。
花粉症は、日本人の4人に1人がかかっているといわれ、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりなどの症状に多くの人が悩まされています。このような鼻の症状だけでなく、目にも様々な症状が現れるのです。
目や鼻に症状が現れやすいのは、症状を引き起こす原因となる花粉が、鼻や目の粘膜に直接、付着するからです。
目に起こる3大症状は、かゆみ、充血、涙です。花粉を原因とする季節限定のもので、「アレルギー性結膜炎」といわれます。一定の時期に目の症状が出る場合は、早めに眼科を受診し、適切な対策、治療が必要です。
●目のかゆみ
目の粘膜の組織内でヒスタミンという物質が放出され、知覚神経を刺激して目やまぶたにかゆみを感じます。強くかいたり、こすったりすると、結膜や角膜を傷つけてしまうので、注意が必要です。
●充血
白目の血管が拡張して、赤く見えます。これもヒスタミンの作用によるものです。
●涙
知覚神経が刺激され、その興奮が涙腺につながる神経を刺激すると、涙が出ます。涙は、目に入った花粉を洗い流す役割がありますが、涙が出すぎてとまらないことも。
これ以外に、目やにがでる、まぶたが腫れる、ゴロゴロする、痛む、かすむ、まぶしいなどの症状が起こることも。
●点眼薬を中心とした薬物療法
目の症状の治療には、抗アレルギー点眼薬を用いるのが基本です。症状に応じて、次のような薬を単独で用いたり併用したりします。
・メディエーター遊離抑制薬
アレルギー症状を引き起こすヒスタミンなどの化学伝達物質が体内で放出されるのを防ぎます。効果が現れるまで時間がかかります。
・ヒスタミンH1受容体拮抗薬(抗ヒスタミン薬)
ヒスタミンの作用を直接抑える作用があり、目のかゆみや充血などの症状を軽減します。メディエーター遊離抑制薬より早い効果がきたいできます。
●初期療法
花粉の飛散開始初期の、症状がないか、あってもごく軽度の時期から、抗アレルギー点眼薬の使用を始めるのが初期療法です。そのシーズンの発症を遅らせたり、花粉の飛散量が多くなった時に症状を軽くすることができます。
治療ではシダトレン液を舌の下に1日1回滴下し、2分間保持した後飲み込みます。
●舌下免疫療法
舌下免疫療法は、毎月1回、微量のスギ花粉入りエキス剤を舌下にたらし、2~3年かけて徐々に体を慣らしていくもの。
単に症状を抑える対症療法ではなく、花粉に反応する体質を根本的に変えようという治療法です。
国内の臨床試験では、13%の人に口のかゆみや腫れなどの副作用が現れましたが、かゆみは15分ほど、腫れは1時間ほどで治るとか。
舌下免疫療法薬『シダトレン』は2014年10月に国内で初めて保険適応となった内服薬(液体)で、日本スギの花粉を原料として作られています。
治療におよそ3年間かかり、3年かかって全員が治るわけではありません。さらにマレとはされていますが、スギ花粉を体に入れることでアナフィラキシーショックを起こすリスクがあります。舌下免疫療法は、医療機関を受診し、先生とよく相談しましょう。
(アナフィラキシーは、発症後、極めて短い時間のうちに全身性にアレルギー症状が出る反応です。このアナフィラキシーによって、血圧の低下や意識障害などを引き起こし、場合によっては生命を脅かす危険な状態になることもあります。この生命に危険な状態をアナフィラキシーショックといいます)
花粉症の症状を和らげるためには、花粉の体内への侵入をできるだけ減らすことが大切です。セルフケア(自己管理)として、以下のような方法を試してみては。
外出は完全防備で。
帽子・メガネ・マスク・マフラーを身につけて。コートもツルツルした素材を選びましょう。
帰宅時は必ず玄関で花粉をはらってから、家に入るようにしましょう。なるべく室内に持ち込まない工夫と努力を。
家に帰ったらうがいをし、顔を洗いましょう。
掃除はこまめにしましょう。
防いでいるつもりでも、室内にはかなり花粉が侵入しているので掃除をこまめに行いましょう。
空気清浄機はとても有効です。
積極的に活用してください。その代わり、窓を開ける換気は最小限に。
洗濯物を部屋干しにしましょう。
目がかゆいときは冷たいタオルを当てましょう。
冷たいタオルを当てると症状が緩和されるようです。鼻づまりも、蒸しタオルを鼻にあてがうと楽になることがあります。
目がかゆいとき、よく水道水で目を洗うという方法がありますが、水道水で洗いすぎると涙の成分を一緒に洗い流すことになり、目に傷がつきやすくなることがあまります。コンタクト用の洗浄液で洗うようにするとよいでしょう。
花粉症対策でワセリンを塗る?
目の周囲、鼻の下、鼻の穴の中にワセリンを塗ってみましょう。花粉がワセリンに付着しますので、アレルギー症状が抑えられる可能性があります。ワセリンは市販のものでもOK。
食生活を見直しましょう。
加工食品・糖分や脂肪分の多い食品を控えたり、肉よりも魚を食べるなどでアレルギー症状が抑えられます。とくにビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富な根菜や緑黄色野菜などは、花粉症の症状を抑えるといわれ、食事に摂り入れるとよいでしょう。
子どもが本当に花粉症なのか? 確認しましょう。
花粉症であれば何にアレルギー反応を起こしているのか。また、花粉症以外のアレルギー(動物アレルギー、ハウスダスト)はないか。
ということを、自己判断せずにきちんと検査をして知ることも大切です。
花粉症の子どもは喘息とかアトピーとかを合併していることが多いといわれ、治療の際にはほかに飲んでいる薬などとの飲み合わせの問題も考えなくてはいけないです。そういうことがあるのであれば、必ず医師に相談しましょう。
花粉症を悪化させる生活習慣を見直しましょう。
睡眠不足にならないように気をつけましょう。睡眠が足りてないと免疫やホルモンのバランスを崩しやすくなり、花粉症の症状を悪化させる原因になってしまうこともあります。
また、ストレスの溜め込みは、花粉症の大敵です。ストレスは自律神経を狂わせたり、免疫のバランスを崩すといわれています。免疫のバランスが崩れると、少しの花粉に対しても過剰に反応してしまう場合があります。これにより花粉症が悪化すれば、さらにそのストレスも溜まってしまう悪循環に…。
日頃から、趣味やスポーツでストレスを発散するよう心がけましょう。疲れていると思ったら、無理せず休養を。
果物や野菜を食べると口の中や喉が痒くなるのは、口腔アレルギー症候群かも。
花粉症を持っている人は、果物や野菜を食べると口の中や喉が痒くなることがあります。アレルギーの元(アレルゲン)としての花粉と、果物や野菜のタンパク質が似ているため、花粉だけでなく果物・野菜にも反応してしまうのです。ときには 喘息 のような発作が起きたり、アナフィラキシーショックにもなり得ます。
逆にいうと、野菜や果物を食べて口の中に違和感を感じている人は、偏食ではなくて口腔アレルギー症候群かもしれません。医療機関を受診し、アレルギーの原因となる食物を確認し、避けるのが基本です。
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